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 今回、お話しした研究はすべて、学生が卒業研究のテーマとして取り組んでいるものです。私の教育的ポリシーとしては、学生に世界中の誰もつくったことのないものをつくってほしいという思いがあります。今は、化学式を書くと、それがすでに知られているものかどうかを簡単に検索できる「SciFinder」というものがあるので、それで調べたときに1件も出てこないものを研究してほしいと思っています。「誰も見たことがないし、ましてや、誰も性質を知らない化合物が、どんな機能を見せてくれるだろう?」ということを体験してもらいたくて。それこそが化学の醍醐味だと思うからです。  方法としてはすごく単純で、9人の学生がいたら9つの新しい化合物を並べます。この化合物はきっと二酸化炭素を還元するだろうとか、きっと光エネルギーをたくさん集める分子だというように、それぞれどういうことを狙っているかということは説明します。その後、どの化合物の研究をしてみたいかを学生に聞いて、選んでもらいます。どれを選んでも、過去に誰もつくったことのない化合物ですから、難易度は同じです。  もちろん、似たような化合物は過去につくられていることもあります。基本的に全く新しいパーツというものはなく、この部分は過去にこういう方法でつくられているから、それを少し変えるとできるのではないかという感じで、アドバイスしていきます。ただ、その方法が必ず当てはまるかどうかはやってみないと教員でもわかりませんから、うまくいったらラッキーという程度で取り組んでみようと言っています。参考にするレシピはあるけれど、その通りにすればできるというものではないので、研究室や応用化学科にある機械を使って、狙った化合物ができたかどうかをひとつずつ検証していく作業が必要です。本学科には分子の重さを測る機械もあれば、どういうパーツ(官能基)でできているかを見る機械などが数多くあります。それらは研究室で本格的に実験を始める4年生から使えるようになるので、そういう機器を使う経験は学部で卒業する学生にも必ずしてもらえます。  応用化学科の学科長もよくお話しされるのですが、研究は9割が失敗、1割がうまくいく程度です。でも9割失敗したら、そういう方向に進まなくて良いとわかったと捉えられます。化学(科学)とは、そういう分野です。また、化学は物理や数学のように、必ずしも頭の良さや天才的なひらめきが必須ではありません。誰もやったことがないことであれば、失敗してもやってみよう、あれもこれも試してみようと手数を打ったときに、新しいものが見えてくるという可能性のある分野だからです。世界にはとても偉い先生がたくさんいますが、まだつくられていない化合物が山ほどあるというのも楽しいです。そういうものを自分でつくってみると、当初は二酸化炭素の還元を目的にしていたけれど、飛びぬけて光る化合物ができたなんてこともあります。それもこれも、自分で目的を持って手を動かしてみないと分からないことです。そして卒業する頃には、学生は世界で誰もつくったことのないその化合物を合成した唯一の人であり、その性質に世界で一番詳しい人になっているわけです。そう思うとなんだかワクワクしませんか? ■先生が人工光合成の研究を始めたきっかけとは? また、その面白さはどこにありますか?  高校1年の頃には、中学・高校の教員になろうと決めていました。実際に、大学では中学・高校の理科と数学の教員免許状も取りましたし、研究室に入るまでは教員になるつもりでいました。学部4年生で教育実習に行く際、1ヵ月ほどの実習のために研究室で実験できなくなるので、研究室の指導教員に相談したのです。そのときに先生から「学校の先生も悪い職業ではないけれど、それは教科書に載っていること、つまり誰かが調べてわかったことを伝える仕事だ。でも大学での研究は、その教科書に載るような新しい知識をつくることができるぞ!」と言われて。私としては、わかっていることを伝える仕事は今でももっとも大事なことのひとつと思っていますが、研究によって新しい知識をつくれるかもしれないという発想がそのときなかったので、衝撃でした。それまで研究者になるという選択肢が全く頭になかったのですが、学生として実際に大学や大学院でまだ誰も合成したことのない未知の化合物を生み出し、その性質を調べるという経験をしてみると、教育とは違った研究の面白さが実感できました。そんな経験の結果として、教育と研究が両方行える大学教員になりました。  人工光合成というテーマとの出合いも、学生時代に所属していた研究室です。そこは、自然界にはない新しい化合物をつくり、特定の機能を示すものをつくっている有機化学の研究室でした。特に、葉っぱの中の分子で、光合成を担っている中心的な部分のモデルを研究していました。葉っぱの中で、分子レベルで行われていることを人工的に再現するといった内容です。また、大学院を修了してから最初に職を得た研究室が、金属錯体からなる光触媒によって二酸化炭素を還元する研究を行なっていたことも、現在の分野に身を置くきっかけですね。  化学の面白さは、先ほどもお話ししたように、ある程度の知識があれば大学4年生でも新しい物質をつくれるというところです。それはすごく魅力的なことだと思っています。だからこそ、化学をみなさんにおすすめしたいです。 ■最後に受験生・高校生へのメッセージをお願いします。  人工光合成の研究に関する学会へ行くとよくわかるのですが、そこには化学分野の研究者だけでなく、生物分野や半導体などを扱う物理分野の研究者もたくさんいます。色々な分野の人たちが集まっていて、非常に学際的です。今ではどの研究分野もそうだと思いますが、特に人工光合成は総合的な分野の知識が必要になってくるテーマだと言えます。化学の人は化学の範疇でしか設計できませんが、生物分野の研究者から「生物の場合はこんな風に上手にやっていますよ」と教えられたら、それをアイデアにすることも多々あります。  ですから高校生のみなさんには、自分の好きな分野だけでなく、それ以外の分野にも目を向け、興味を持って学んでほしいですね。大学に入学すれば、今の自分が考えつかない、さまざまな分野の人や研究テーマとの出合いがあるかもしれませんし、どの分野もどこかでつながっていますから。また、人工光合成が解決しようとしているのは、結局、カーボンニュートラルや地球温暖化防止、CO2削減といった社会問題です。その解決のために、私たち研究者は日々研究に取り組んでいます。今や、何事においても理系だから関係ないということはありませんから、ぜひ社会情勢などにも興味を持ってください。とはいえ、私が高校生のときは、恥ずかしながらそういう考えはできていませんでした。でも、もし今の自分が高校生の自分に言えることがあるなら、「全方位に興味のアンテナを張ろう」と伝えたいです。 ■工学部 応用化学科WEB:https://www.teu.ac.jp/gakubu/eng/ac.html ・次回は12月17日に配信予定です 大学の学びはこんなに面白い! 工学部一覧 コンピュータサイエンス学部一覧 メディア学部一覧 応用生物学部一覧 デザイン学部一覧 医療保健学部一覧 情報公開 プライバシーポリシー ソーシャルメディアポリシー 本サイトについて 採用情報 JP  EN  PC表示切り替えスマートフォン表示切り替え twitter instagram LINE LINE YouTube Facebook ©Tokyo University of Technology 資料請求 ネット出願 twitter instagram LINELINE YouTube Facebook ページの先頭へ 資料請求 ページの先頭へ close ホーム 大学概要 学部・大学院案内 入試・入学案内 キャンパスライフ 地域連携・国際交流 就職・キャリア支援 教育・研究案内 受験生 在学生 卒業生 教職員 研究者の方 採用担当者の方 お問い合わせ 交通案内 サイトマップ ネット出願 資料請求 検索 JP EN 学部・大学院案内 工学部 コンピュータサイエンス学部 メディア学部 応用生物学部 デザイン学部 医療保健学部 大学院 教養学環

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