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CG研究の面白さと、純粋に研究に対する面白さのふたつがあります。CG研究の面白さから話すと、これはすぐに“ご褒美”がもらえるということですね。CGプログラミングの場合、プログラムを組んで実行すると、すぐに絵が出て、でき上がるわけです。そこのサイクルの速さが面白く、達成感が少しずつでも頻繁に得られます。自分のつくったプログラムが数秒後にはうまくいっているのか、間違っているのかわかるわけですし、修正もすぐ反映できます。また、絵としてできてくる過程にも、わくわく感があります。  それから研究というものに対する面白さについて言えば、まだ誰もしていないことを研究しているという楽しさがあります。研究をする条件には、必ず新規性と有用性が必要になります。つまり、その研究をしている過程では、恐らくまだ世の中で誰もその取り組みをしていないということになるわけです。それを自分がしているのだと思うと、楽しいですよね。そして、それが世の中の役に立つということであれば、やりがいも生まれてきます。ですから研究で大事なことは、まず自分が面白いと思うこと、そして新しさがあって、誰かの役に立つということだと思っています。 ■学生を指導するうえで、心がけていることはありますか?  メディア学部の学生のほとんどは、CGや映像、画像、アニメなどに興味があって、入学してきています。ただ、そういうものを見て楽しむのと、つくるのとでは、必要になる素養がまったく違います。考え方にも切り替えが必要ですし、技術や知識にもつくる側のそれが必要になってきます。学生はこれまで、見て楽しむ立場にいたわけですが、そこからつくる立場に移行してもらわなければなりません。ですから、本学部では1年生の早い段階から「基礎演習」という演習を通じて、実際につくってみる、体験してみるということを積極的に行っています。私が担当しているのは、「基礎演習」のプログラミングの入門編ですが、そこでは最初は5~6行の短いプログラムをつくって、そこにデータを与えて、CGの図形などを描くということを経験してもらっています。短いプログラムでも、割と簡単にCGの図形は描けるんですよ。これは難易度や時間のかけ方は違うけれど、CG研究者が行っていることと、ほぼ同じ作業です。そういうことを簡単なところから実際に体験してもらって、つくり手になるということを意識できるように指導しています。  また、自分でプログラムを書いてみることで、座標や変数など、数学の知識が必要になると気づくこともできます。それに先ほど、私がCG研究の面白さとして挙げたように、単純にプログラミングしたものが、形となって動くという面白さも感じてもらえると思います。 ■最後に今後の展望についてお聞かせください。  研究ではいくつか取り組みたいことがあるのですが、その内のひとつに、ものづくりをしている人たちを支援する研究をしたいということがあります。最近の成果として、眼鏡のビジュアルシミュレーションという研究があります。これは眼鏡を設計している会社と共同で取り組んでいる研究で、老眼鏡や遠近両用のレンズなどをかけたときの見え方をシミュレーションするという眼鏡レンズシミュレーターの研究です(参考URL:http://www.seiko-opt.co.jp/technology/simulation/)。これは一例に過ぎませんが、こういう形で何か良いシステムをつくって、ものづくりに役立てて、良い製品の普及につながるようなことができればと思っています。  それから、CGのビジュアルシミュレーション技術を使って、多くの人が面白いと思うような仕組みや手法も考え出したいですね。それを誰かが何らかの作品制作に使ってくれるようになれば、うれしい限りです。やはり自分が考えた手法が世の中で使われるというのは、一番の喜びですから。 ■メディア学部WEB https://www.teu.ac.jp/gakubu/media/index.html ■ビジュアルコンピューティング https://www.teu.ac.jp/info/lab/project/media/dep.html?id=57 ■イメージメディア https://www.teu.ac.jp/info/lab/project/media/dep.html?id=58 ・次回は3月14日に配信予定です。 トピックス一覧 2024年のトピックス 2023年のトピックス 2022年のトピックス 2021年のトピックス 2020年のトピックス 2019年のトピックス 2018年のトピックス 2017年のトピックス 2016年のトピックス 2015年のトピックス 2014年のトピックス 2013年のトピックス 2012年のトピックス 2011年のトピックス 情報公開 プライバシーポリシー ソーシャルメディアポリシー 本サイトについて 採用情報 JP  EN  PC表示切り替えスマートフォン表示切り替え twitter instagram LINE LINE YouTube Facebook ©Tokyo University of Technology 資料請求 ネット出願 twitter instagram LINELINE YouTube Facebook ページの先頭へ 資料請求 ページの先頭へ close ホーム 大学概要 学部・大学院案内 入試・入学案内 キャンパスライフ 地域連携・国際交流 就職・キャリア支援 教育・研究案内 受験生 在学生 卒業生 教職員 研究者の方 採用担当者の方 お問い合わせ 交通案内 サイトマップ ネット出願 資料請求 検索 JP EN 学部・大学院案内 工学部 コンピュータサイエンス学部 メディア学部 応用生物学部 デザイン学部 医療保健学部 大学院 教養学環

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